山形県はフルーツ王国
山形県を流れる最上川はみちのくの流麗な河川ですが、この川沿いには様々な果実の産地がひしめき合っています。中でもラフランスは山形名産で全国の七割を占める生産量なっているのです。国内でも有数の生産地である山形はその風土と人柄に支えられ誰もが喜ぶ果実を届けているのです。奥の細道で松尾芭蕉が読んだ、五月雨を 集めて早し 最上川。有名な一句ですがその集めた水の清らかさが最上川周辺の果実を健全に育てるのです。隣接した新庄ではリンゴも有名ですしラフランスは県の重要出荷物として親しまれています。大昔芭蕉が曾良を伴い行脚した奥の細道はまさに将来のラフランスを鑑みての甘い道のりだったのでしょう。
これほどの甘みと香りと舌触り
そんなにおいしいならとラフランスなるものを取り寄せてみたんですが、箱を開ければどうも不格好なスタイルでおいしそうには見えません。ただし書きがあって、追熟してからお召し上がりください、とあった。これはいかなることか。説明文には一週間ほど常温で熟させる、と書いてある。新鮮なものを取り寄せておいて、自宅で熟すとは不思議な果実だ。まあ言いなりになってやろうと思いました。さて一週間が経ちました。届いたころとは明らかに香りが違ってきています。甘い芳醇な香りは早く食べると言いたげにも思えます。そこでとうとう私は一つ剥いて口に放り込んだのですが、これがまことにおいしいのです。これほどの甘みと香りと舌触りはかつてない新鮮な味覚でした。ラフランス手強し。残りのラフランスがあっという間に無くなったのは言うまでもありませんね。